タトゥー除去には主にレーザー除去と手術による除去(切除術、削皮術、植皮術)があります。
当院では、その中でレーザー除去以外の3つの除去方法による手術を行っており、レーザー除去は行っておりません。
その理由として、除去できる色が黒や青といった濃い色に限られており、その他の色のタトゥーはレーザーで除去する事はほぼ不可能です。
また、レーザー除去は繰り返し照射を行うため複数回の治療が必要で、費用も高額になる場合が多いです。
こうした理由から、当院ではレーザー除去は行っておりません。
手術で除去する方が確実にタトゥーを除去することが出来、除去に要する期間も短期間で済み、費用も安く抑えることが出来ます。
手術による切除方法は以下の3種類があります。
タトゥー除去は色や大きさによって、最適な方法を選択することが重要です。
当院では色や大きさだけでなく、できるだけ早く消したい、傷痕を残したくないなどといった希望も考慮しながら最適の除去方法をご提案致します。
タトゥーのある皮膚を切除して縫い縮め、確実にタトゥーを消すことが出来る除去方法です。
タトゥーのある部分皮膚の表面を削り取る除去方法です。
太ももやお尻、背中などから皮膚を切り取り、その皮膚を移植する方法です。
切除術とは、タトゥーの入った皮膚を切り取り、周囲の皮膚を縫い合わせる除去方法です。
多少の傷は残りますが、短時間で完全にタトゥーを除去することが出来ます。
切除法術はタトゥーを1回で除去できる単純切除と、数回に分けて切除する分割切除、皮弁法があります。
単純切除
小さめのタトゥーや皮膚に余裕がある部位のタトゥーは、1回の切除で除去できる可能性が高いです。
分割切除
単純切除ができないタトゥーは、複数回に分けて切除します。幅が小さくても、腕や足、指などで広範囲に入っているタトゥーには必ず分割切除が必要です。
また、単純切除に比べて、分割切除とすることで傷痕はキレイに仕上がります。
最終手術の切除面積が小さくなることで傷の長さが短くなり、創部の緊張が軽くなることから術後に傷が太くなることも防ぐことができます。
皮弁法
タトゥーを入れた場所の隣にある皮膚をずらして皮膚を移植する方法です。
タトゥーをまず切除し、切除した跡の皮膚の形にあわせて、周囲の皮膚を寄せて縫合します。
タトゥーのデザインによっては、単純縫合すると患部が変形したり、血管や神経を圧迫する危険性があります。そのような場合は、皮弁法を行う事で、皮膚に無理な負担がかかる事無く、安全にタトゥーを除去することができます。
- 完全にタトゥーを除去できる。
- 短時間でのタトゥー除去が可能で、皮膚の回復が早い。
- 大きいサイズのタトゥーでなければ1回の手術で除去できる。
- タトゥーの色も関係なく幅広いタトゥーの種類に対応できる。
- 大きいサイズのタトゥーは、数回に分けての手術が必要。
- 縫合の跡が残る。
症例写真男性

Before

After(6ヶ月目)
症例写真女性

Before

After(3ヶ月目)

Before

After(3ヶ月目)
症例写真女性20代

Before

After(1ヶ月目)
症例写真男性20代

Before

After(1ヶ月目)

Before

After(1ヶ月目)
タトゥーの部分の皮膚の表面を削り取る方法です。
治療後は火傷跡の様に赤く盛り上がった状態になりますが、徐々に落ち着いていきます。
- タトゥーの色も関係なく幅広いタトゥーの種類に対応できる。
- 大きいサイズのタトゥーでも可能。
- 傷の回復に時間がかかる。
- 治療部位は火傷のような跡になる。
植皮法とは、タトゥーの部分の皮膚表面を剥離し、剥離した部分に身体の他の部位から健康な皮膚を移植することでタトゥーを除去する方法です。火傷の治療にも使用されている治療方法です。
ただし、移植した皮膚が生着せず、皮膚が壊死してしまうリスクがあります。
一度壊死してしまうと、その皮膚はもう使用できないため、再手術の必要があり、植皮した皮膚の下に血腫ができてしまったり、移植した部分の皮膚の色が周りの皮膚の色と異なるというデメリットがあります。
- タトゥーの色も関係なく幅広いタトゥーの種類に対応できる。
- 大きなサイズのタトゥーも1回で除去できる。
- 皮膚が壊死する可能性がある。
- 傷の回復に時間がかかり、移植した部分の皮膚の色が周囲の皮膚と異なる色になる。
- 移植元の部位にも傷が残る。(太ももやお尻等)